オアフ島~子授け祈願なんてとんでもない!クカニロコでハワイ王族の出産秘話を知った
※2013年5月の情報です
両親を連れてこちらのオプショナルツアーで訪れましたよ。
JTBオプショナルツアー
スピリチュアル・ハレイワ星空ツアー
島半周ツアーを選ぶときに、前からずっと行ってみたかった、クカニロコに訪問するものを選んだ私。
当時、不妊っぽいなあという感覚が出てきていたので、ちょっと精神的に救いになるものを求めていたのでした。
このクカニロコのバース・ストーンは子授け&安産祈願のパワースポットなる情報が、そこかしこのガイドブックに掲載されていたため、大好きなハワイで力をもらってあわよくばコウノトリさんが・・・なんて、図々しい気持ちで訪れたのでした。
まず、場所はオアフ島のちょうど真ん中あたり。カメハメハハイウェイのドールプランテーションのちょっと手前のところです。ちなみに、カメハメハハイウェイ沿いからは見えません。うっかり通り過ぎちゃうかもしれないほど、入り口は目立たない場所です。
駐車場などはないので、皆さん、ハイウェイ沿いの邪魔にならないところに路駐。
車を降りて、赤土の通路を進んでいきます。
↑これは、後ろを振り返って撮った写真です。向こうの方に車が何台も停まっています。
この赤土を見ると、ああ、オアフの真ん中に来たなあと、なんだか神聖な気持ちになります。
歩いていくと、急に目の前が開けて、数本の背の高い木と、その下にあるごつごつとした岩の集合が見えてきました。この中の一つがバースストーンです。
今でもここはマナ(神聖なエネルギーなんて訳されたりします)が集まる神聖な場所として、人々がお祈りにおとずれたりもするそう。レイが岩にかかっていますが、このレイもすべて自然に返るものでしか作ってはいけないそうです。
言葉ではうまく言い表せないのですが、周囲ががらんとした草原の中、ここにだけ木と岩が密集している状態は、力がここに「集まっている」という感じがして、すーっと心が静かに。言葉もなく、ただ岩を見つめていました。
ここでガイドさんのお話しが。
「最近はここが、安産や子授けのパワースポットとして紹介されているようですが、」
(おっと、私のことかしら)
「実際、そんないわれは後付けです。」
(ええええ!?そうなの?)
その昔、ハワイの王族が子供を出産するときに使われたのが、このバースストーン。
この岩の上に座って産むと、産まれてきた子供にマナが宿ると言われていたそうですが、実際の出産の現場は非常に過酷で、王族の男性が儀式として何名かその場に参加し整列して見守る中、女性は一人、陣痛に苦しみながら出産を終えるという、なんとも壮絶な体験をする場所だったらしい、ということを教えてくれました。
(ひゃー、そうだったんだ・・・。)
たしかに、この場所の使われ方を聞くと、何が安産、何が子授けだ?となりますね。子授けに至っては関係するものが一切出てきませんし・・・。
軽い気持ちで訪れてごめんなさい。さすがに自分が情けなくなりました。
ちなみに、私にはその1年後にコウノトリさんが来てくれて、ただいま妊娠9か月。もうすぐ出産ですが、助産婦さんもいない中、何名もの男性がただ突っ立ってみている中で出産なんてできるわけないわ!と激しく思い、昔のハワイの王族の女性って、本当に大変だったのねと、今になって余計その苦しみがリアルに想像できます。
そういった意味では、そんな過酷な環境で出産をしていたという事実に、今は勇気をもらえています!私も頑張って産むぞ!という気持ちにさせてくれます。約2年経ちましたが、こんなところであの体験が役に立つとは思いませんでした。
ガイドさんの話に軽くショックを受けつつも、なんだか気持ちがすーっとした状態で、ここをあとにしたのでした。出産を経験したあとに、また訪れたらきっと、違う感情が芽生えるだろうなと思っています。
皆さんも、訪れるときにはくれぐれも勘違いせずに。昔の王族の皆様、そして、自然へのリスペクトのお気持ちを忘れずに。nicoでした。